📒BLOG

2023-11-03 07:00:00

【はじめて記念日生成所】に込めた想い

 

私なりに考えに考え抜いた結果、

やっとたどり着いた、

当教室のキャッチコピー。

 

それが【はじめて記念日生成所】

 

ここにたどり着くまでの過程を書きながら、

どのような想いや願いが

込められているのかを綴ります

 

教室を開設した理由

自閉スペクトラム症の娘たちとの暮らしの中で、

私がとてつもなく

強く感じていたことがあります。

 

それは

「娘たちを連れて行ける場所が本当に少ない」

ということ。

 

それは今もずっと

持ち続けている感覚です。

 

その感覚はある頃から

「少ないなら私も作る側に回ろう」

そんな風に変化していきました。

 

ここからは、

私が娘たちとどのように暮らし

どのように感じながら

生きてきたのかを、

時系列でお伝えします。

 

 

▶娘たちが幼少期だった頃の日常

どこへ行っても泣きまくる娘たち。

 

それがどうしても申し訳なくなってしまい、

徐々に足が遠退いていく・・・

そんなことの連続でした。

 

親子教室のリトミックに

連れて行ったこともありましたが、

当時2歳だった娘は

窓に引っ付いて全力で大号泣。

 

これには私もすっかり懲りてしまい、

コミュニティには足を運ばない

と、決めるようになって行きました。

 

当時の私たちにとって安住の場所は、

人の少ない公園

 

私は孤独を感じていましたが、

それでもその方が居心地が良かったのです。

 

なぜなら

誰に迷惑をかけることもなく、

娘がのびのびと動けるから。

※そんな私達と仲良くしてくれていた友人親子には、今でも心から感謝しています。

 

このように、

公園とアパートの往復が当時の私たちの日課

 

同年代のおともだちと

関わる機会を奪っていないか?

という葛藤もなくはありませんでしたが、

娘の興味が向かないのだから仕方ありません。

 

とは言え、

この頃はまだ

「娘が幼稚園に上がったらきっと」と、

どこか不安が入り混じったほんのわずかな期待

もあったと思います。

 

しかしそれは、

あっさりと外れることになりのですが。

 

娘が幼稚園児だった頃の日常

幼稚園に入園したものの、

娘が馴染めない様子は、

すぐに見えて来ました。

 

私としては「やっぱり・・・」

という感覚の方が強く、

この頃ようやく

自閉スペクトラム症の診断も下りることになります。

 

診断が下りたことに関して、

私は何ら驚きませんでした。

 

というよりむしろ、

ホッとしたという感覚の方が

ずっと強かったです。

 

そこから幼稚園にもどんどん通えなくなり、

人生初の不登園を経験。

 

子どもの行動

どうにもならないことがあるのだと、

私はこの時、身をもって学びました

 

不登園期間中には娘との関わり方を見直し、

この頃にやっと、療育もスタート!

 

その後、

別の幼稚園に転園することになります。

 

2つ目の園は

約1年間しか通えませんでしがた、

3年分を取り戻すかのような

娘のエンジョイっぷには驚いたものです。

 

とはいえ、

慣らし保育は15分からスタート。

 

3ヶ月の期間を要したりなど、

それなりの工夫は必要でした。

 

しかし、

園の先生方はすべてを受け入れて下さいました。

 

娘が安心して通えるようになることを、

何よりも大切にして下さったのでした。

(涙涙)

 

この園生活を通して私が痛感したこと。

それは、

子どもにとっては最も大切なことは、

ヒトとしての子どもとの向き合い方である

ということ。

 

子どもたちにとっては

専門家であるかどうかなんて、

たいして重要ではないのです。

 

ずっとずっと人の輪を拒み続けて来た娘が、

やっとやっと、

社会の輪の中に溶け込めるようになっていくと、

どんどん変わっていきました。

 

安心して足を運べる場所があると、

子どもは本当にイキイキするものです。

 

そして

「待ってました!」と言わんばかりに

どんどん成長していくのです。

 

それは例えば、

こちら側から促さずとも、

「みんなと同じにしたい」と

本人が思うことがあれば、

それに向かって挑戦していくのです。

 

そんな娘の姿からは、

学ぶものがとてつもなく大きかった。

 

この頃ようやく私は、

見守ることの真意

得たような気がします。

 

「こんな素敵な居場所がもっと沢山あったらなぁ・・・」と、

何度思ったか分かりません。

 

そしてこの頃から、

私のリトミック教室開設の夢は膨らみ、

現実化させていくこととなります。

 

 

心から喜ぶことができた『はじめて記念日』について

これまでに書いたように、

私にとって娘たちとの暮らしは、

いつだってヒヤヒヤ・ハラハラ!!

 

2つの抱っこ紐を駆使し、

2歳差の娘たちをおんぶにだっこで

買い物をしたことも多々。

 

幼稚園や学校の行事にも、

まともに参加できたことは

ほとんどありません。

 

多くの保護者がカメラを構えて

我が子を撮るのに夢中になる中で私は、

  • 私は娘のそばに付き添うとか
  • 泣き出してどうしようもないのを見守るとか
  • (娘を)回収するとか

そんな記憶ばかり。

 

何というか・・・

やっぱりいつもどこか孤独で。

 

それでも戦闘モードで

歯を食いしばって立ち続ける・・・

 

そんな私でしたが、

長女が12歳になった今となってはもう、

色々なことを受け入れ

過去のことも笑い話になりました。

 

思い出すと

鼻の奥ががツンと痛くなるような、

そんな苦い思い出も

私にとっては大切な思い出。

 

 

私が心から願うこと

私の教室に足を運んで下さる

子どもたちと保護者の方には、

  • 安心してのびのびと過ごしてもらえたら
  • 自然な笑顔で過ごしてもらえたら
  • 「初めてできた!」の感動を、その喜びを、心から味わってもらえたら

手前勝手かもしれないけれど、

やっぱり強く

そう願わずにはいられません。

 

先にも書いたことと同時に私は、

幼い年齢の子ども達と関わらせて頂く

場所でもあり、

ひとでもあります。

 

とても大切な乳幼時期に、

私が少しでも関わらせて頂けることは、

とても喜ばしく

ありがたいことと思っていると同時に、

背筋が伸びる思いです。

 

私がお子さまと過ごす時間の中で

大切にしたいことは

「ささやかなステップアップを見逃さない」

という心構えです。

 

それは例えば、

母子手帳に記入して残すようなことよりも、

もっともっとささやかな、

子どもたちの一歩。

 

そんな小さな「できたね!」でさえも、

そっと刻んでいきたい。

 

その度に子どもたちは、

新しい自分と出会って行くのだろうし、

そうして少しずつ少しずつ、

自信というものは自然と培われていくものだと、

私は信じています。

 

最後に

ご不安やご心配等ございましたら、

遠慮なくお問い合わせ頂けましたら幸いです。

 

子どもたちの笑顔が、

末永く続きますように・・・

 

育児で苦しむ保護者の方の肩の荷が

少しでもおりますように・・・

 

と願いつつ、今回の記事はここまで。

 

最後までお読み下さり、

本当にありがとうございました。

 

今日もきっと良い日にしよう!